「抜け毛が多いけど、大丈夫なの?」
「ブラッシングはどれくらいの頻度で行えばいいの?」
「トリミングは必要なの?」
飼い犬のことで、このようなことを思ったことはありませんか?
この記事では
- 犬の毛質であるシングルコートとダブルコートの違い
- 代表的な犬種
- それぞれの特徴や自宅でのお手入れ法やトリミングの必要性
について詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで一読していただき、飼い犬の皮膚や毛の健康管理にお役立てください。
犬のシングルコートとダブルコートの違い
犬の毛は人間と異なり1つの毛穴から約7〜15本の毛が生えています。ちなみに人間は1~3本と言われています。
犬の毛は2層に分かれており、外側の長めの毛である「オーバーコート(トップコート)」と内側の短く柔らかい「アンダーコート」に分類されます。
犬の被毛のタイプはオーバーコートとアンダーコートを両方持つ「ダブルコート」と、アンダーコートがなくオーバーコートのみの「シングルコート」があります。
オーバーコートとアンダーコートの役割
オーバーコートとアンダーコートの2層構造には、それぞれ重要な役割があります。
オーバーコートは外側のしっかりとした性質の毛で、主に皮膚を保護する役割を果たします。
紫外線や汚れなどから皮膚を保護してくれます。
アンダーコートは内側に密に生えていて、柔らかく保湿や保温といった体温調節に役立っています。
この2層構造により、ダブルコートの犬は様々な環境に適応できます。
シングルコートの特徴と代表的な犬種
シングルコートはオーバーコートのみが生えている被毛のことを言います。
換毛期は決まっておらず1年を通して少しずつ生え変わり、一般的に抜け毛は少ないと言われています。
ただ、保湿や保温を行うアンダーコートがないため寒さには弱い傾向があります。
シングルコートの代表的な犬種は以下の通りです。
- トイプードル
- マルチーズ
- パピヨン
- ヨークシャーテリア
- ミニチュア・ピンシャー
シングルコートの犬は、抜け毛が少ない一方で、被毛が絡まりやすく、毛玉ができやすい傾向がありますね。
ダブルコートの特徴と代表的な犬種
ダブルコートはオーバーコートとアンダーコートの両方を持つ被毛のことを言います。
アンダーコートの働きにより優れた保温性や保湿性があります。
そのため寒さに強いですが、暑さには弱い傾向があります。
ダブルコートの代表的な犬種は以下の通りです。
- 柴犬
- ポメラニアン
- ミニチュアダックスフンド
- ゴールデンレトリバー
- シベリアンハスキー
毛質に合わせたホームケア
シングルコートの犬は換毛期がないので、普段のお手入れをあまり意識していない飼い主様もいらっしゃると思います。
たしかに抜け毛は比較的少なめですが、毛が絡まり毛玉ができやすい傾向にあります。
ダブルコートの犬に比べるとお手入れは簡単ですが週に2〜3回はブラッシングを行い、毛が絡まらないようにしましょう。
シングルコートの犬ではトリミングも定期的に行うのが理想的です。
トリミングサロンでは、愛犬の毛質に合わせたカットやスタイリングを行い、健康的な被毛を維持することができます。
ダブルコートの犬は季節によって抜け毛の量が変化し、特に換毛期には大量の抜け毛が見られます。
ブラッシングを毎日行い、アンダーコートを適切に取り除くことが重要です。
トリミングも行いアンダーコートを適切に取り除き、オーバーコートを整えることで、抜け毛を最小限に抑え、皮膚の健康を維持することができます。
トリミングは必要?
被毛のタイプに関わらず、定期的なトリミングは飼い犬の健康維持に重要です。
定期的にトリミングを行うことで皮膚の健康状態を確認し、被毛のもつれや毛玉を防ぐことができます。
被毛が伸びたままになってしまうと不衛生な状態になり、細菌が繁殖しやすくなることがあります。
また犬は足の裏の肉球の間にも毛が生えています。肉球は滑り止めの役割をしていますが毛が伸びてしまうと滑って転びやすくなります。
トリミングは怪我の防止にも繋がりますね。
さらに、トリミングやブラッシングを日頃から行うことで犬と飼い主様のスキンシップが増え、信頼関係が生まれるでしょう。
まとめ
シングルコートとダブルコートでは毛質が異なるので、必要なお手入れが違います。
毛質に合ったトリミングと、飼い主様自身によるホームケアを組み合わせることで、飼い犬の健康管理と快適な生活に繋がります。
飼い犬の皮膚や抜け毛トラブル、トリミングについてお悩みの方は当サロンまでご相談ください。