犬の健康を保つために、飼い主として知っておきたいことの一つが肛門腺のお手入れです。
肛門腺は犬の肛門の両側にある小さな袋で、分泌物をためています。
この分泌物が溜まりすぎると、不快な臭いや炎症の原因になることがあります。
そのため、定期的に肛門腺を絞ってあげることが大切です。
今回の記事では、犬の肛門腺しぼりのやり方について解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬のお手入れに役立ててください。
肛門腺とは?
肛門腺の役割と場所
肛門腺は犬の肛門の左右に1つずつ存在し、独特の匂いを持つ分泌物を作り出しています。
この分泌物はマーキングやコミュニケーションに使用されることがあり、自然界では重要な役割を果たしています。
肛門腺の位置は、時計の4時と8時の方向にあります。
肛門腺の問題
肛門腺が正常に機能している場合、特に問題はありませんが、分泌物が溜まりすぎると炎症や感染の原因になります。
これが原因で犬が頻繁にお尻を地面にこすりつけたり、舐めたりする行動が見られる場合があります。
さらに、悪化すると膿瘍や破裂を引き起こすこともあるため、定期的なお手入れが必要です。
肛門腺しぼりの方法
必要な道具
肛門腺しぼりには以下の道具が必要です。
- 使い捨て手袋
- ペーパータオル
- ペット用のウェットティッシュ
- マスク(匂いが気になる場合)
手順
- 準備: 使い捨て手袋を装着し、ペーパータオルを準備します。犬を安定させるために、補助が必要な場合は他の人に手伝ってもらいましょう。
- 位置の確認: 肛門の周りを触って、肛門腺の位置を確認します。肛門の左右4時と8時の位置に小さな腫れや膨らみを感じることができます。
- 圧迫:親指と人差し指で肛門腺を優しく圧迫し、下から上に向かって絞り出します。強く押しすぎないように注意してください。ペーパータオルで分泌物を受け取りながら行います。
- 後処理: 分泌物が出たら、肛門周りをペット用ウェットティッシュで清潔に拭き取りましょう。
肛門腺しぼりの頻度
一般的な頻度
肛門腺しぼりの頻度は犬によって異なりますが、一般的には1〜2ヶ月に一度程度が目安です。犬種や個体差によっては、もっと頻繁に必要な場合もあります。
個別の違い
例えば、ミニチュアシュナウザーやシーズーなど、肛門腺が詰まりやすい犬種もいます。この場合、獣医師やトリマーと相談して最適な頻度を決めることが重要です。
動物病院やトリミングサロンで相談してみましょう。
肛門腺の問題を見逃さないために
サインの見分け方
犬が頻繁にお尻を地面にこすりつける、しきりに舐める、臭いが強くなるなどの行動が見られた場合、肛門腺の問題を疑いましょう。早期に対処することで、深刻な問題に発展することを防ぐことができます。
獣医師の助けを借りる
自分で肛門腺をしぼるのが難しい場合や、炎症や感染の兆候が見られる場合は、すぐに獣医師に相談しましょう。専門的なケアが必要な場合もあります。
まとめ
犬の肛門腺しぼりは、健康管理の一環として重要なケアです。
自分で行うのが難しい場合や、問題が発生した際は、獣医師やトリマーに相談することをお勧めします。
定期的なお手入れで、愛犬が快適に過ごせるようにしてあげましょう。
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